生理機能検査室

心電図検査室では心電図検査、CVR-R、ホルター心電図検査、血圧脈波検査(CAVI/ABI検査)、体成分分析検査、皮膚潅流圧測定を行っています。

心電図4台、ホルター記録器15台、ホルター解析機4台、血圧脈波装置1台を有し、年間約20,000件の心電図検査に対応しています。検査用ベッドには患者様の安全のため、介護用電動ベッドを採用しています。



心電図検査は、心臓の電気活動を調べる検査です。
心臓が動くときにはごく微弱な電気が流れます。
その電気的刺激が心臓の筋肉に伝わっていく様子を波形として記録したものが心電図です。
電気を体に流す検査ではありません。
この検査により、不整脈、心筋虚血、心筋梗塞等の心疾患の有無を調べます。

 手首、足首の地肌を出し、胸が見えるように服をまくり上げ、 ベッドに仰向
  けに寝ていただきます。
 手首、足首、胸に電極を装着します。
 記録中はそのまま力を抜いてリラックスし、体を動かさずに寝ていて下さい。

血圧脈波検査(CAVI/ABI検査)は、両腕、両足の血圧を測定し、脈波を記録することにより、 血管の硬さや狭窄、閉塞の程度を調べる検査です。

脈波とは心臓から押し出された血液により生じた血管の拍動を波形にしたものです。その波形と、同時に記録される心電図、心音図により、血管の硬さの指標であるCAVI(Cardio Ankle Vascular Index)を算出します。
ABI(Ankle-Brachial Index)は腕の血圧と足の血圧の比であり、血管の狭窄、閉塞の指標です。

 脈波をきれいに記録し、正しい血圧を測るために、 足や腕を締め付けるよう
  な衣類の場合は病衣に着替えていただきます。
 ベッドに仰向けに寝ていただき、両腕と両足に血圧計を巻きます。
 心電図電極を手首に、心音図マイクを胸に装着します。
 腕と足で同時に血圧測定を行います。検査中は動いたり、声を出したりしない
  でください。



 血圧測定ができない腕や足では検査を行いません。
 腕に透析用シャントがある場合やその他の理由で血圧測定ができない場合は事
  前にお申し出ください。

ホルター心電図検査は、24時間心電図の記録を行う検査です。
記録する機械を体につけたまま普段と同じような生活をしていただきます。
記録中に出現する不整脈の頻度や種類、発生時間、心拍数の変化等を調べます。 胸部症状が出現した場合には、その症状が心臓に起因するものかどうかを調べることができます。

 胸に電極を貼るため、上の服を脱いでベッドに仰向けに寝ていただきます。
 シールの電極を貼り、記録する機械をつなげて記録を開始します。
 記録中の行動を行動日誌に記載していただきます。
 機械を外すために、24時間後に再び来院していただきます(他の診察や検査
  の予約状況により、24時間よりも前に外す場合があります)。
 記載した行動日誌も忘れずに持ってきて下さい。



 機械の装着中、入浴・シャワーはできません。
 電気毛布は使用しないでください。心電図をきれいに記録できなくなる可能性
  があります。
 携帯電話は使用可能です。
 電極が剥がれないように上から粘着力の強いテープを貼り、固定します。
  皮膚の弱い方用のテープもありますので、装着前にお気軽にご相談ください。

正しく健康を評価するには体成分を正確に評価する必要があり、体重やBMIだけに頼ることには限界があります。
体成分分析検査では微弱な電流を体内に流すことにより、筋肉量や体脂肪量等の体重を構成する成分をそれぞれ分けて算出することができるので、健康状態をより詳細に把握することができます。

 足の裏の皮膚が直接電極に触れるように靴下等を脱いでいただきます。
 検査装置に乗り、体重を測定します。
 次に手電極を握り、体成分分析を行います。



 体重測定に影響するような上着等の重たい衣類は脱いでください。
 時計・指輪・ネックレス等の取り外し可能な貴金属は外してください。ただ
  し、首から上には電流が通らないため、重たい貴金属類のみ外してください。
 測定中に微弱な電流が体内に流れるため、心臓ペースメーカーや補助人工心臓
  等の植込み型医療機器、インスリンポンプ、持続血糖測定器を装着している場
  合は測定できません。
 両手で手電極を持てない場合や一人で立てない場合、両足が足電極につかない
  場合は検査ができません。

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