生化学検査室

 ヒトの体の中では日々様々な変化が起きています。それはいい方にも悪い方にもです。もちろん体の中をじっくりと見ることができるのであれば、どんな変化がどこで起きているのかを確かめることもできるかもしれません。しかし、患者さんに痛い思いや苦しい思いをしてもらわないとそういったことができません。
 我々ヒトの体からは血液はもちろん、尿や胸水・腹水など様々な材料を採取することができます。それらは体内で起きている現象を反映する貴重な材料です。生化学検査室では体の中で何が起きているのかを調べるために、患者さんから採取される材料に含まれる物質を化学的・免疫学的に測定しています。
 当院の生化学検査室で測定される項目は多岐に渡ります。肝機能検査・腎機能検査・感染症検査・炎症マーカー・腫瘍マーカ−・自己抗体検査など合わせて150項目以上の検査を行っています。これらは総合病院、大学病院としての総合的な診療のニーズに応えるために必要な検査項目たちです。

北海道大学病院 検査・輸血部 生化学検査室の特徴

 検体搬送システムを利用して1日1500件程度の検査を実施しています。検体の到着から一部の項目を除き、1時間以内での結果報告を目標にしています。また2020年2月に使用機器を総入れ替えしました。大量の検体を処理するために搬送ラインを利用しています。搬送ラインには1時間あたり240件の検査を処理する大型の生化学自動分析装置が2台と、微量分析が可能な免疫学的自動分析装置が3台、接続されています。新しい装置の導入によって、今までよりも効率的かつ迅速に検査結果を患者さんにお届けできるようになりました。
 また日中だけでなく夜間・休日も稼働し、365日外来患者さん・入院患者さんに検査を提供しています。夜間・休日の検査では日中と変わらずに対応できるように、可能な限り多くの検査項目に対応しています。

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