2018年4月より北海道大学病院検査・輸血部長を拝命いたし、ここに一言ご挨拶申し上げます。当部は1963年中央検査部として発足し、2005年にはISO 15189を全国の国立大学病院に先駆けて取得しました。大学病院としては珍しい、検査部門と輸血部門を一体化した大きな部門組織となっています。医療分野では細分化が進んできましたが、逆にこのスケールメリットを生かしてスピード感を持って社会・医療情勢の急速な変化に対応しながら、業務・教育・研究にあたっていきます。
臨床検査ならびに輸血業務は病院診療の根幹であり、その安全性、正確性、迅速性、信頼性が保証されることによって、絶え間ない日々の診療が可能となります。また私たちは患者さんと医療者の間を橋渡しする潤滑油の役目も担っています。スタッフ一同、縁の下の力持ちとしての重責に応えるべく、日々真摯に業務にあたり、研鑽の努力を惜しみません。患者さんがより快適に、そしてより安心して医療が受けることができるよう、またスタッフがスムーズに診療に取り組めるように努めていきます。大学病院ならではの先進的、高度な医療にも、大学人としての誇りを持って積極的に取り組んでいきます。明るい職場で、スタッフが生き生きと朗らかにそれぞれの持ち味を生かせるよう、皆で力を合わせて取り組みます。検査・輸血に興味を持つ若者が集ってくれることを期待し、また今後とも各方面からのご指導・ご鞭撻をお願いします。
北海道大学病院 検査・輸血部長
豊嶋 崇徳(てしま たかのり)